MADE IN JAPAN

2005年8月21日 日常
 以前会社の研修で酒蔵を見学したことがある。これがなかなか凄い。詳しい作業工程は忘れてしまったが、恐ろしいほどの手間をかけて作られている。1瓶1瓶味が違ってもかまわないなら、そんなに手間がかかるものでは無いらしいけど、“この酒はこの味”というのを維持するとなると、並大抵の苦労では無い。オートメーション化されてる部分は多々あるとはいえ、原料の酒米の出来不出来やら醗酵の加減など、アナログ的な要素が非常に重要になってくる。こればっかりはやはりコンピューターでは補い切れないから、杜氏や職人達の勘や経験が頼りだそうだ。見学を終えた俺はひとしきり感激し、「これは日本人じゃないと作れないですよね」と案内してくれた杜氏の方にいったら「どうでしょうかねえ」と照れくさそうに笑い、樽の蛇口をひねり非加熱の酒を飲ませてくれた(法律の関係で酒店で売られているものは一度加熱されるそうだ)。これが旨い!どうやら加熱処理のおかげで随分おいしい所を持っていかれるようだ。何回かおかわりしてガブガブ飲んでしまったが、その杜氏の方は「最高に名誉なことです」と嬉しそうに、そして気高く言ってくれた。“MADE IN JAPAN”の誇りを垣間見た気がした。

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